群馬県は、富岡製糸場や、織都1300年を誇る桐生市の桐生織など、絹の生産に関して長い歴史を築いてきました。群馬県の歴史と文化を詠んだ上毛かるたの一節に「繭と生糸は日本一」「県都前橋生糸の町」とあるように群馬県と養蚕は深く結びついています。
しかし、現在の群馬県の養蚕業は急速に衰退しつつあります。明治21年には県内世帯の57%が養蚕農家で、ピークは、明治34年の87,867戸。それが平成17年には650戸となってしまいました※1。現在は、安価な輸入絹糸・生糸の流入により国産シルクの需要が無くなり、国産シルクは生産量自体が大きく落ち込んでしまいました。日本製と書いてあるシルク製品であっても多くは原料を輸入品に頼っている状況です。
国産シルクは、現代手にすること自体が稀になってしまいました。「珠絹」は希少になってしまった国産シルク(ぐんまシルク)製品を皆様に知ってもらうと共に良質なシルクプロテイン(セリシン、フィブロイン)を美容に役立てていただきたいと考えました。ぐんまシルクのシルクプロテインは天然素材でありながら優れた様々な効果があります。セリシンは潤いを与え、フィブロインは汚れを取り除く効果があります。
また、ぐんまシルクの良さは、その効果だけでなく、安心安全な純国産製であるここと製造に関わる人々の優れた技術によって裏打ちされています。養蚕農家では蚕に防虫剤を一切使用しないで手間をかけて育てた桑を与え、大切に育てています。群馬県内ではきめ細かな世話により飼育が難しいとも言われている多くの蚕品種を飼育・保存しています。養蚕農家が生産した繭を県内の製糸工場に持ち込みますが、そこでは独自の技術によりホルマリンや防腐剤を一切使用しない製糸技術を確立しています(通常、絹の製糸工程では蛹が腐らないように防腐剤や精錬の工程でホルマリン等を使用します)。また、桐生市とその周辺は織物で栄えてきたことを背景に世界的にも技術力のある多くの織物工場、染色工場があります。多くの人の手と技術を介して、しなやかさと光沢に優れ、風合いと気品をあわせ持つ高級生糸「ぐんまシルク」製品ができています。
「珠絹」に使われているシルクは日本を代表する純国産高級シルク(ぐんまシルク)のみ使用しており、他の廉価な輸入シルクは一切使用していません。「珠絹」で扱っている商品は、弊社代表が直接工場まで行き、製造過程や原料を確認しています。安心・安全な商品であるか、「珠絹」のコンセプトと違っていないかを判断し、取り扱う製品を選定しています。「珠絹」は原材料の生産から加工・販売まで一貫して群馬県内で行っている、名実ともに群馬県のオリジナルブランドです。
皆さまの美に貢献すると共に、「ぐんまシルク」の良さを感じていただけると幸いです。
皆様の美に貢献する
「珠絹」製品作り、商品提供を通じてお客様の美に貢献いたします。
申し訳ございませんが、本品は希少な国産シルク(ぐんまシルク)使用している関係上、他の類似製品より割高になってしまいます。しかし、お客様には価格以上にぐんまシルクの良さを感じていただきたいと考えています。「珠絹」は純国産シルクプロテインを最大限にお客様の美にお役立ちいただけるよう、それぞれの製品に合った使い方、ボディケアの方法を提案いたします。
ぐんまシルクの良さを感じてもらう
珠絹は、ぐんまシルク製品の提供を通じて多くの人にぐんまシルクの良さを感じてほしいと考えています。ぐんまシルクの性質、製法と向き合いお客様の生活を向上させる提案と商品づくりに力を入れています。
ぐんまシルクの技術を保存する
珠絹は、製造者や技術者に対して健全なお取引を行うことにより、ぐんまシルク製造に関わる技術の保存を目指します。作る-売る-利益を確保する-より良いものを作る というサイクルが回るとともに、それに伴う技術向上を目指します。
ぐんまシルクに関わる人々に貢献する
珠絹は、ぐんまシルク製品づくりを通じて、お客様の美に貢献します。
そして、ぐんまシルク製造に関わる人々や地域社会に貢献するブランドとなることを目指します。
※1 群馬県ホームページ 群馬の近代化を支えた養蚕 参照
(http://www.pref.gunma.jp/06/f2210011.html)